調査票 | 解説 |
Q1:購入意識 | |
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商品説明文「P」をお読みください。 Q1. あなたはこの商品をどの程度「買いたい」を思いますか。 (SA) 必ず買うと思う |
第一印象は、重要な指標となりますので、まず、最初に聞きます。 ここでは、「買いたいか」という言葉で聞いています。 場合により、「好き」「気に入った」「使いたい」等の判断基準を使います。 選択肢を、5段階にしています。 この場合は、一番よい評価に「必ず」、一番悪い評価に「絶対」という強い修飾語を使っています。 強い修飾語を使った場合は、使わない場合に比べ、選択される比率は少なくなります。 結果を読み取るときの考え方次第ですので、強い修飾語を「使わなくていけない」「使ってはいけない」という決まりはありません。 |
Q2:理由 | |
Q2. そのようにお答えになった理由を、できるだけ具体的にご記入ください。 (自由回答) |
第一印象を具体的に聞くための質問です。 コンセプトのどんなところを評価したのか、どんなイメージを広げたのかなどの情報を得ることが目的です。 |
Q3:特徴の有無 | |
Q3. この商品は、現在発売されている他の商品にない、「独自の特徴」を持っていると思いますか。 (SA) そう思う |
成熟している市場の製品には、「独自性」というのは、重要なチェックポイントとなります。 |
Q4:商品説明の信用性 | |
Q4. この商品説明文にある商品特徴が信じられますか。 (SA) 信じられる |
いくら素晴らしいことがコンセプトに書いてあっても、信じられなければ、購入にはつながりません。 消費者を納得できるようにメッセージを伝える必要があります。それをチェックします。 |
Q5:イメージ | |
Q5. この商品にあてはまるイメージをいくつでもおしらせください。 (MA) 手軽な |
商品には、持ってもらいたいイメージと持ってもらいたくないイメージがあります。 そうしたイメージワードを選択肢に取り入れます。 相反するイメージを同時に入れる場合もあります。(例えば、大人っぽいと子供っぽい) |
Q6:購買意向の度合い | |
商品説明文「P」をお読みください。 Q6. あなたはこの商品が、XXXXX円(税込み)だとしたら、どの程度「買いたい」と思いますか。 (SA) 必ず買うと思う |
想定する価格を提示し、もう一度、購入意向をたずねます。 コンセプトだけのときと、金額を提示したときとで、意向の度合いを比較します。 価格を提示したことにより、購入意向が下がったのか、上がったのかを分析し、コンセプトと価格のバランスをチェックします。 選択肢の表現は全く同じにしておかないと、比較することができませんので、注意してください。 P、Q、RについてのQ1.からQ6.の絶対評価の質問群の提示順は、対象者ごとにランダムにします。 提示順による順序効果を避けるためです。 |
Q7:相対評価 | |
商品説明文「P」「Q」「R」をご覧ください。 Q7. 気に入った順に、順位を付けてください。 (SAマトリクス) 【従属設問】 |
次に、コンセプト間の相対評価をおこないます。
どのコンセプトがよかったのかを順位付けさせます。 順位付けでなく、最も気に入ったものを選ぶ方法の場合もあります。 |
Q8:理由 | |
Q8. あなたは、1位に「●」を選ばれました。 そのようにお答えになった理由を、具体的にお知らせください。 (自由回答) |
比較したポイントや、その中でなぜそのコンセプトを最も評価したのかを収集することが目的です。 絞込みやブラッシュアップのための参考情報が集まることを期待します。 対象者の自主的な書き込みに頼るしかないのが、当調査手法(自記入式)の限界です。 グループインタビューやデプスインタビューなどを使うと徹底して引き出せます。 |
Q9:属性1 | |
あなた自身のことについておたずねします。 Q9. 年齢をお知らせください。 (数値回答) |
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Q10:属性2 | |
Q10. 職業をお知らせください。 (SA) 経営者・役員 |
職業の聞き方は、様々です。 接客スタッフなどお客さんとの接触の多い人と工場のラインスタッフでは、評価が違うという仮説があっても、この調査票では情報が得られません。 分析のイメージをもって選択肢を選ぶことが大切です。 |
Q11:属性3 | |
Q11. 結婚していますか。 (SA) 未婚 |
「死別・離別」という選択肢を加えたり、「死別・離別の場合は既婚としてください」などの補足したりする場合もあります。 回答者が答えやすくするためという意図が大きいと考えられます。分析時に「死別・離別」をどう処理するかは、検討する必要があります。 |
Q12:属性4 | |
Q12. あなたは、1ヶ月にコスメ・美容にどの程度のお金を使いますか。 (数値回答) |
美容に関する消費金額の程度を把握し、対象者を分類します。 すべての設問には意図があります。この質問の場合、「金を使う人にこのコンセプトは評価されるはず。なのでコンセプトの方向性は×××する。販売戦略は×××する。」といった仮説があったので設問しているといった具合です。 |
Q13:属性5 | |
Q13. あなたは、ふだん基礎化粧品をどこで、購入していますか。 (MA) ドラッグストア |
当コンセプトの商品とその販売を予定しているチャネルが、マッチしているかをチェックします。 「ふだんドラッグストアで基礎化粧品を購入する人と化粧品専門店やデパートで買う人では、ドラッグストアで買う人の方がコンセプトPの評価が高い」という風読み取れる設計にしておきます。 この例では、複数回答(MA)でチャネルを聞いていますが、単一回答(SA)で、「最もどこでよく買いますか?」とするほうが、分析しやすいデータを得ることができます。 |
Q14:属性6 | |
Q14. 次の項目について、あなた自身はそれぞれどの程度あてはまりますか。 (SAマトリクス) 【従属設問】 |
性や年齢などのデモグラフィック特性のクロス集計だけでは、役に立つ分析ができない場合が多々あります。 そこで、対象となる商品に対する意識や態度を聞いて、人物像を明らかにします。 「こういう意識や態度を持っている人のPのコンセプトの評価は、こういう意識や態度の人よりも高い」という風に分析していきます。 この調査の目的は、コンセプトの評価であり、消費者の意識構造の把握やクラスター化ではありません。 そのことを念頭において、設問や選択肢を準備することが肝要です。 企業によっては、ユーザー像の分類をあらかじめ規定している場合があります。(効率をあげるため) その場合は決まった設問群を用いて、ユーザーを分類します。 クラスター分析などをもちいて、対象者を分類して、クロス集計ができます。 分析に役立つクラスターに分かれるようにするためには、選択肢を充分検討する必要があります。 どんな選択肢でもうまくいくわけではありません。(この調査票の選択はあくまで見本です) |
Q15:属性7 | |
Q15. 次の項目で、あなた自身にあてはまるものをいくつでもお知らせください。 (MA) 肌に良い食事を摂るように心がけている |
回答個数によって、こだわり度を判定し、対象者を分類する簡易的な方法もあります。 |